『それは……』


「それは。」


『それは……』

「じれったいなー。いったい何なのよ。」


『俺達とおまえが婚約者だからだよ。』


荘司が言う。


「嘘………」


『嘘じゃあないよ。』

燐が言う。


「…………」


『だから一緒に帰ろ。』

笑いながら燐が言う。

「………」

『さっ。帰ろ。』

と私の腕を引っ張った。

私はその弾みで歩く。


校門にまで引っ張られて来た。


そこにわ運転手がいた。


『お待ちしていました。明日香様、燐様、荘司様。』

『しゃあ乗ろうか。明日香。』

あいつ名前呼び捨てで言った。

むかつく。

「歩いて帰る。」

『だめ。』

そう言うと後ろから抱きしめられた。

「ちょっ!辞めて欲しいんだけど。」

『辞めて欲しい?』

耳元で囁く。


「マジで辞めて。」

『お嬢さんがそんな言葉ずかい駄目だよ。』


「無理!」


チュッ

えっ!!