「葉凪、行くよ!」


え…っ



「美優、会わない方が…「早くっ!!」

「……分かったよ」


そして憂鬱なまま中庭へ。



「っ葉凪!!?」

「葉凪!!?」


みんなは驚いた表情で、私を見る。



「その子は…?」

「はいはいっ!私、美優って言います、よろしくね!」


「美優?可愛いねぇっ」


哉弥…。

飽きないな、この人も。


「葉凪、ちょっといいか?」



げっ、利琥…。

何か……怒ってる?



「霧野君っ」

私が目をそらしていると、美優が利琥に近付いた。



「は、誰お前」


「だから美優です、みーゆ!」

「俺に何か用?」


「いえっ?ただ、みなさんと友達になりたくて!」



美優が声をかけると、みんなはぎこちなく頷いた。

とりあえず拒否されなくて良かった…。