【第16回 美少女コンテスト 葉凪―ハナ―】


「葉凪…」



―――今回の優勝者は、葉凪。

大親友だったのに、また裏切られた。

今回は一番酷いことをしてやろうと思うんだ。

そう…あれしかないよね。


葉凪、私の大切な友達。

私…男を使って、あなたを…犯すね―――




…思った通りだ。



事態は悪い方へ向かってる。





俺は急いで電話をかけた。


「…もしもしっ…祐樹か!?」



『あ、利琥…どーしたの?』

「潤と哉弥つれて今すぐ来てくれないか…!?」


『今すぐって…どこに?』



「っと…学校の近くの公園、俺が香と逢ってた場所!」


祐樹はこの公園の存在を知っているはず。


『分かったぁ、二人つれてすぐ行くね』





状況を理解したのか、祐樹は強く言った。

…ありがてぇ。







切った直後、再び携帯が震えた。