この場にいたくない…そう直感で思った。
「先生、ちょっと…保健室行ってきていいですか?」
「ん?…何だ、どうした」
「や…頭痛いんで、行ってきます」
先生の許可を得ないまま、私は逃げるように教室を飛び出した。
実際、頭痛いし、嘘ついてないし。
あーあ、居心地悪すぎ…。
特にあのオーラの人!!!
てか絶対、目つけられた…やばすぎ。
だってオーラの人…
みんなに気付かれないように私の鞄蹴ったもん。
「はぁ…っ」
何でよりによって今日、遅刻しちゃったんだろ…。
たった一回の遅刻が…こんな災難を呼ぶなんて……。
私は憂鬱な気分になりながら、保健室の扉を開けた。