画面表示は58

残りは私と繭を含めてあと4人。



いける…っ


勝てるよ、これ…っ!



とっくに限界を超えた私は、無駄にテンションがハイになっていた。

何だか楽しくなってきたよ!


会場も、だいぶ盛り上がってきている。



「もう……駄目っ」

…え!?


隣にいた繭が倒れた。


画面表示は……76




「はぁ…っ、しんど」


繭は汗を拭いながら私に手を振る。


「頑張ってー!」

余裕の笑顔…本当に限界だったの?


繭に励まされながら、私は腕を折り続けた。






「そこまで!お疲れ様です!!」

「はぁ…っ」


「“体力”審査の一位は…風雅 葉凪さんです!!」



………勝った!!!


記録89回で勝利を収めた私。

死ぬほど嬉しかった。