そしていよいよ、コンテストが始まった。
「No,5 風雅 葉凪さんです!!」
心臓が加速する。
眩しいほどの光を浴び、みんなに注目される。
「でわ、葉凪さん!一言、自己紹介をどうぞ!」
「え、えっと……あ、あの…」
あわわ、何て言うんだっけ!?
「葉凪!落ち着いてっ」
隣で繭が微笑んでいる。
…そうだよね、焦ったってしょうがないよね。
深く深呼吸をしてから、一歩前に出る。
「風雅 葉凪です!コンテスト初出場です。一生懸命頑張るので応援よろしくお願いします!!」
よし、ちゃんと言えた。
次々に自己紹介を済ませ、会場が盛り上がってくる。
やっぱり可愛い子が多い。
それに…個性的な子も多い。
もう一度深く息を吐く。
大丈夫…大丈夫。
「それでは第一審査に入ります!!」
そして、第一審査が始まった。