「ご、ごめんなさいっ…あ、えと…漫画です」
「んーありがと」
こんなんじゃ誤魔化されない的な顔をして、漫画を受け取る祐樹。
分かっていますけど…。
「…と、いうか…どうして私のアドレス知ってるんですか?」
「え?この前、勝手に調べちゃった」
…こわっ!!!
「それよりさ、葉凪」
「何ですか?」
潤に雑誌を渡してると、哉弥に話しかけられた。
「このコンテスト出てくんね?」
哉弥は薄い紙をひらひらさせ、私に見せてくる。
内容は…
【可愛い子限定!美少女コンテスト】
……び、美少女!?
「私、可愛くないし…無理です!」
「何で?可愛いじゃん」
何言ってんの、この人は。
「これ毎年やってるから知ってますけど、出てる人すっごい可愛いじゃないですか!?」
そう、これは学校の伝統行事のひとつ…美少女コンテスト。
毎年ランクの高い女の子が、様々な種目を競い合う。
私には絶対無理。
絶対絶対出ないからねーっ!!
…翌日、私の出場が決定した事を祐樹に知らされた。