すっごく大きな声で名前を呼ばれる。
…何、誰!?
声の主を探すと、目の前に…
「葉凪、全然変わってないねー!」
篠崎 香 シノザキ アユ
中学の頃、仲が良かった友達。
昔はいつもポニーテールで、元気な女の子って感じだったけど、
今は髪も伸びてすっかり落ち着いていた。
「そうかな?香、なんか可愛さに磨きがかかっちゃってる」
「えー?そんな事ないって!葉凪だって超美人さんじゃん!!」
私たちは久々の再会にしばらく花を咲かせた。
「あ、葉凪!メルアド交換しよーよ」
「うん、もちろん!」
香とメルアドを交換するために携帯を見ると、メール受信を知らせるランプが6件。
それは祐樹3件 潤1件 哉弥2件。
やっばい…これ絶対やっばい。
つか、何で私のアドレス知ってんのよ。
「メールするね!」
香と別れた後、さっさと買い物を済ませ、学校に戻った。
「た、ただいまです」
「遅いよ葉凪、心配しちゃった」
なんか、棘々しいんですが…。