◆利琥◆



なぁ、葉凪。




俺、最初からお前の事、好きだったんだ。


愛しくて、触れたくて。


でも、想えば想うほどお前は離れていって。


泣かせた事も、あったよな。


だから、もう二度と離さねぇ。


どんな事があっても、守るから。


俺の心、いつも葉凪が支えてくれて。


いつも助けられてきた。


すっげぇ感謝してる。


普段は口に出して言ったりしないけど、心の中では想ってるから。


俺の傍にいてくれてありがとう。


これからも、一生…傍にいてくれ。


それだけで良い。


俺の隣で笑ってくれてるだけで良いから。





「めぐ、寝るぞー」

「ぱぱー絵本読んで!」

「仕方ねぇな、一冊だけだぞ」

「あれ、まま寝ちゃったー」

「よし、じゃあ三人で寝るか!」

「うんっ!」



この愛しい未来を。

三人で紡いでいこう。



fin.