翌日。


目を覚ますと隣には愛しい人が、可愛い寝息を立てて眠ってる。


「…」

俺は葉凪の頭を撫でる。

その度に「んん…」と、顔を歪める葉凪。


愛しい。


「ぜってぇ離さねぇからな」

そう言った時。



「…んんっ」

葉凪が目を覚ました。


「おはよう、葉凪」


「お…おはよ」




え、照れてる?可愛い。


「何、今更照れてんの?」


余裕の俺。



「てっ…照れてないっ!!」

怒ったように言う葉凪。


…冗談ですよ。




軽くショックを受けていると、葉凪が頬を赤く染めて近寄ってきた。

ん?と思い、葉凪を見ると。





「利琥、愛してる」



俺を殺す気ですか?

あぁ、もう…何でこんなに可愛いのかなぁ、この子は。


「俺も愛してる」




何があっても、絶対幸せにしてやる。

迷うなよ。

俺だけを見てろ。