「うるせぇな、つかおめぇら空気読めよ」
「あ?何でだし」
こいつら、まじタチ悪い。
「みんなごめんっ!」
葉凪は俺を蹴って、ベッドから降りる。
「いって、蹴り入れんなよ」
…ったく、さっきまであんなに可愛かったのに。
「ねぇねぇ二人とも、おやつにしよ!」
「おやつ?」
「うん!利琥の家のスイーツ、すっごく美味しいんだ!」
当たり前だろ。
「利琥も、早く行こ!」
「あぁ」
身体を弾ませる葉凪の後ろ姿を眺め、俺は小さく笑う。
本当、傍にいてくれてありがとな。
ぼうっと眺めていると葉凪が急に振り返り。
「大好き!」
「何だよ急に…、可愛い事言うな」
まいったな。
葉凪が好きで仕方ねぇ。
絶対俺が守るから。