利琥は病室のベッドで寝ていた。
私はその横にいた。
利琥は何とか一命を取り留めた。
でも、まだ油断は出来ない。
私は利琥の手と自分の手を重ねた。
ありがとう…、生きててくれて。
「利琥…、愛してるよ」
そう言って、今度は唇を重ねた。
久しぶりに感じる利琥の温もり。
私は今まで何をしていたんだろう。
もう、彰と関わるのは止めよう。
「……んん、」
っ!!
「利琥…!!?」
利琥がゆっくり、まぶしそうに目を開ける。
祐樹たちも駆けつけて、私たちは久しぶりの再会を果たした。
「ったく、心配掛けさせんなよ」
「本当だよーおかげで声枯れた」
だけどその幸せも、私のせいで崩れてしまう。