◆利琥◆


くっそ…。

この天然女が……。


葉凪を助けた後、俺は真っ直ぐ校門に向かった。



「利琥、遅いよぉ」


案の定、あいつらは待ちくたびれてた。



「ほら、行くぞ葉凪」


「早くーっ」


不安な顔をする葉凪を促す祐樹。

「は、はいっ…!!」





適当なファミレスに寄り、席に着く。



葉凪にもう一度自己紹介して、

一番大切な事を告げる。



意味が分からない…と、

ぽかんとしている葉凪。


きっぱり断られたから、ちょっと脅してやったら、


コクンと無言で頷く葉凪。



…本当、可愛いなこいつ。




つーわけで、いとも簡単にメイド決定。