俺たちは目的地、パリに着いた。
「さて、とりあえずこの後どうしようか?」
とか言いつつ、さっきから目を輝かせている姉ちゃん。
「俺、先にホテルに行ってるよ。姉ちゃんは買い物にでも行ってきたら?」
どうせ一人の方が気が楽だし。
「本当!?でも一人で行ける?」
「大丈夫だよ、ホテルの場所くらい覚えてるって!」
姉ちゃん、俺の事見くびりすぎ。
「そう?じゃあ行ってくるね!」
「あぁ、行ってらっしゃい」
姉ちゃんは人目も気にせず猛ダッシュで店に向かった。
姉ちゃんのああゆうところは、何か可愛くて好きだ。
何て言ったら絶対殴られるけどな。
……さて、ホテルに向かうか。