「い、嫌ですよっ…!!」


どーせ、

「あれ買って来い」とか「この荷物持て」


とかいう、いわばパシリでしょ!!?

絶対嫌だからねー!!!


「…お前に断る権利、なし。

逃げたら一生

外に出れない身体にしてやるよ」


…こっわ。


背筋が凍るような低い声に、頷かざるを得なかった。



「葉凪メイド様ぁー♪♪」


響きは…悪くないけど……


「じゃ、メイド就任記念って事で

食べますかっ!!」




それ、最低の記念日。



「ほら。葉凪さん、どうぞ」


潤がメニューを渡してくれる。





「……ありがと」




ああ…。

どうやら私の高校生活は

とんでもない方向に向かっていきそうです…。