「利琥、ごめんね!?祐樹も悪気があったわけじゃ―――」
「しょうがないじゃん!!」
しょうがない…だと?
「あぁ…?何か言ったか祐樹」
「僕は本気で葉凪が好きなの!それにこうゆう事もメイドのお仕事でしょ?」
お前、また抱き付くか!
「わっ…祐樹!」
「メイド様!僕の事、癒してぇ」
「あわわわわ……は、はいっ」
はいって言ったか?今。
「『はい』じゃねぇよ!!離れろ祐樹!」
「嫌!これは仕事なんだよ?邪魔しないでっ」
「うるせぇよ!いいから離れろ!」
調子乗りやがって…!
「利琥…ちょっと待ってて!次は…利琥を癒してあげるから…」
葉凪の天然ぶりには、正直慣れない。
「なっ…」
しばし、蛇の生殺し状態で待機。
やがて、祐樹は満足したように離れて行った。
やっと終わったか。
「…ちゃーんと癒してもらうぜ」
とりあえず場所を変えて、たっぷり癒してもらうか。