◆利琥◆


昼休みin教室。



「やだぁ…哉弥変態ー」

「そんな俺が好きなくせに」

「やーん、そんなとこ触っちゃだめぇ」



哉弥…結構溜まってんだな。


けどそんな女、葉凪の代わりにもならねぇだろ。




「哉弥、中庭行くぞ」

「おぉ」



「えーまたどこか行っちゃうのぉ?たまには遊んでよぉ」

「ごめんごめん、また今度ね」



哉弥が適当に女を巻いてる間、俺は何となく窓から中庭を見た。

瞬間、ある光景が視界に入る。


哉弥を置いて、俺は中庭へ走った。




ったく…本当油断も隙もねぇ。







「葉凪…お前は俺を怒らせるのが趣味なのか?」



後ろから声を掛けると、葉凪はビクッと肩を上げて俺を見た。


「り、利琥…」



「残念だったな、秘密にできなくて」