「もう、怖がらせたりしないか―――」
―――ガラッ!
話の途中で思い切りドアが開かれる。
「…ぅわぁっ!?」
目の前には…祐樹!?
「…、好き」
え…!?
祐樹は私に抱きついて…そのまま唇が重なった。
「んっ…!?」
「てめっ!何やってんだよ!!」
利琥が慌てて私たちを離そうとする。
でも、離れなかった。
「んもう…邪魔だよ」
祐樹…何か様子がおかしい。
てかこんなに…声高かったっけ。
「祐樹!ちょ…っ」
「いいから、葉凪は黙ってキスされてて」
「お前…祐樹じゃねぇな?」
利琥も気付いたみたい。
「じゃあ…誰?」
「春樹!」
もう一人の祐樹、ていうか本物登場。
「ごめん、葉凪!こいつ…僕の弟なんだ、双子の」
ふ、双子!?
どうやら祐樹には、学校の違う双子の弟がいるようです。