「利琥…」
「あぁ?」
「俺は我慢なんてしないからな。全力で葉凪に癒されにいくからな」
「僕も。利琥なんかに遠慮とかないから」
なんかって何だよ、なんかって。
「あー俺も!」
いい度胸じゃねぇか。
「てめぇら…覚悟しとけよ」
「あの……?」
「葉凪、お前…無防備過ぎなんだよ!」
「へ?」
「何であんな事言うんだよ…」
「ど、どうしたの…利琥?」
教えてやろうか…?
「分かんねぇのか?」
―――グイ
俺は葉凪の腰に手を回し、引き寄せた。
「きゃっ…ちょ…利琥!?」
「分かんねぇなら教えてやるよ…身体で、な?」
分からせてやる…葉凪にも、こいつらにも。
「…、ちょっ…!」
無駄だって。
お前の抵抗力は赤ん坊並だからな。
「利琥…やめてっ」
「お前が悪いんだ…こいつらを挑発するから」
「違っ…そんなつもりじゃ」
「ほら、言ってみろ。欲しいんだろ?俺のここが」
赤くなっちゃって…可愛すぎ。
「おいで」
ちょっと優しくするのがポイントな。
案の定、葉凪が俺に寄ってくる。
ゆっくり、唇が重なった。
渡さねぇ。葉凪は俺のものだ。