これ…何入ってんだよ。
異常な軽さの鞄。
周りにはジャラジャラと、大量の小さいぬいぐるみ。
「……はっ…」
無意識のうちに微笑んでしまってる自分に気付く。
「きもすぎ…」
何か…どうしちまったんだぁ、俺…。
んなの…キャラじゃねぇっつーの。
一人呟きながら、保健室に向かう。
「あいつ…寝てんのか?」
ドアに手をかけたとき、
『や、ぁ…っふぅ』
ドアの向こうから聞こえる声。
「……っ!?」
思わず、後ずさりした。
確かにあれは風雅の声だった。
……まいったな、入れねぇじゃねぇか…。
別に風雅が誰とヤろうが興味ねぇが、これはさすがに困る。
…本当に、興味ねぇ?
俺はドアに手をかけてる自分の手をみて思う。
めちゃめちゃ気になってる自分が、そこにはいた。