ぎゅ、と拳を握る。
な…なんて言えば良いの?
…好き?愛してる?付き合ってほしい?
だけど…利琥は本当に受け入れてくれるの?
もしかしたらこの前の写真の事、実は怒ってるのかもしれない。
もしかしたら私の事、軽蔑してるのかもしれない。
嫌な想像が頭をぐるぐる駆け巡って、言葉を失う。
駄目だ……泣きそう。
「り、く…」
涙目で顔を上げれば、軽く頬を赤らめて私を見つめる利琥と目が合う。
やっぱり、大好きなの。
「葉凪…おいで」
両手を広げて、ニコッと微笑む。
迷う事なく、私は逞しい利琥の胸に抱き付く。
ぎゅっと抱き締められて、溢れる涙を抑えきれない。
「好きだよ葉凪、俺じゃ…駄目か?」
ふるふると首を振り、否定する。
「利琥じゃなきゃやだよ…私も、利琥が好きだから…っ」
離れないようにきつく抱き締め返す。
「……良かったぁ」
利琥の安堵する声が聞こえて、顔を上げる。
「大事にする。幸せにするから」
コクンと頷くと、優しくベッドに押し倒される。