「違うっ!私…無理矢理!!」


「利琥!!……葉凪がいつ、あなたを好きだと言った?」


駄目だ…美優に惑わされちゃ駄目だ。



俺は決めたはずだ…何があっても、葉凪を信じると。



でも……。

「これは…真実か?」


「えぇ、写真は嘘を付かないわ」



「帰るぞ、お前ら」



俺は……弱い。


「待ってよ…助けてよ!!」

「葉凪……お幸せに」




その場を離れて、葉凪の泣き顔を思い出して、ハッと我に返る。


何してんだ、俺。

カッとなって葉凪を置き去りにして、何を考えてるんだ。


……ごめん、葉凪。






「葉凪……」

「利琥…っ!」


あぁ、この声。どうして俺は信じてあげられなかったんだろう。


激しく後悔する。


「葉凪…悪かった」

「り…利琥!?」


「俺、一番にお前の事…信じなきゃいけなかったのにっっ!!」


最低だな、ごめん。



「どうして…っ」