「…●○公園の裏、お前らすぐ行くぞ」


「そこに、葉凪がいるんだな?」

「……あぁ」



俺らは無我夢中で走りながら、大き目の声で話す。


「葉凪は今どんな状況なの!?」

「さぁな…でも、男女の声が混じって聞こえた」


走っても走っても目的地に辿り着けない。



それでも俺らは走る事を止めなかった。






「ここか…!」


やっと、葉凪に逢えた。


「葉凪!!!」

「みんなっ…」


泣きそうな声で叫ぶ葉凪。



「てめぇら、何してんだよ!!」

俺は怒りが爆発して、この雑魚たちにぶつけようとした。




「っ待って利琥!これを見て!」

俺を美優が止める。


「あぁ!!?」


美優…お前っ!!



怒りは抑え切れなかったが、とりあえず俺は美優が差し出した写真を見る事に。


……は!!?

写真に写ってるのは確かに葉凪…と、男。


その男は、俺の目の前で葉凪に馬乗りになってた奴。



これは、どうゆう事なんだ?


「よく見て利琥、葉凪は嫌がってなんかいないのよ?邪魔しないであげてよ」



「葉凪…?」