翔は荒々しく、私の制服を破る。
「……っ!」
気持ち悪い…っ!
「ヘヘヘ可愛いな、お前」
「うっさい、変態男」
「んだとっっ!!?」
翔は顔を真っ赤にして私の頬を殴る。
その時。
「葉凪っ!!!」
…助かった!
「みんなぁっ!」
「てめぇら、何してんだよ!!」
利琥は私に向かって走ってきた。
でも、それを美優が阻止する。
「っ待って利琥!これを見て!」
「あぁ!!?」
まさか…写真っ!?
でも、大丈夫…だよね、…利琥は私の言う事、信じてくれるよね。
なんて…考えが甘かったのかな…。
利琥は写真を見て絶句してる。
「よく見て利琥、葉凪は嫌がってなんかいないのよ?邪魔しないであげてよ」
「葉凪…?」
「違うっ!私…無理矢理!!」
「利琥!……あの子がいつ、あなたを好きだと言った?」
…っ!
「これは…真実か?」
「えぇ、写真は嘘を付かないわ」
え……利琥?
「帰るぞ、お前ら」
「待ってよ…助けてよ!!!」
そんなっ…写真一枚で…!!?
「葉凪……お幸せに」
ふざけんな…ふざけないでよ…っ。
涙が溢れた。