私はケジメをつける為、中庭に行った。
「あっ葉凪」
「みんな…話があるの」
私はみんなをまっすぐ見る。
「話?」
「うん…今、いい?」
「どうしたの?」
ぎゅっと拳を握り、意を決して言う。
「…メイド、やめたいんだ」
「は…?何で急に、どうしたの?」
「何か…さ。面倒臭くなっちゃって!メイドっていったってパシりじゃん?」
「葉凪。ちゃんとわけを話せ」
潤がピシャリと言う。
体が震えて目が泳ぐのを気付かれないよう、みんなと目線を合わせず喋る。
「ちゃん…と?他に理由がいるの?」
「嘘を付くなって言ってるんだ」
潤は表情を変えず私を見てる。
「嘘なんて付いてないよ?メイドが嫌になったからもうこんな関係はやめ―――」
「だったら!!」
今度は祐樹が口を開く。
「だったら…メイドはやめよう?友達になろうよ!そしたら…また中庭に来てくれる?」
祐樹は涙目になって私を説得する。
ごめんね祐樹、そういう事じゃないの。
「そういう事じゃないんだろ?葉凪…俺らと離れたいんだよな」
私の心を読む哉弥。
みんな…ごめんなさい、私のわがままで…こんな……。
「嫌だよ!…一緒に居たいよ!!」
その言葉に涙が溢れそうになる。
「ごめんなさい」
そう言って逃げようとしたけど、みんながそれを許してくれなかった。