「葉凪、声出しすぎ…俺の理性が持たない」
「え…」
ったく、もっと自覚しろよな。
むっとする葉凪に笑いかけながら、軽いノリで聞いてみる。
「葉凪、俺の頼み…聞いてくれる?」
「え…」
「キスしてほしい、葉凪から」
葉凪は案の定、顔を歪める。
「ごめんなさい」
…そんな可愛い顔しても駄目。
「やだ。ほら…早くしてよ」
葉凪はブンブンと首を振って、否定の意を示す。
「私、利琥の事…好きじゃないし」
うわ、それ言っちゃう?
そんな顔してそんな嘘付いちゃう?
「じゃあ、好きになったらするんだな?」
「え…まぁ」
「よし、お前が俺を好きになるよう調教してやる!」
俺様の力を見せ付けてやるぜ!