◇葉凪◇



「せんせー…」



「ん?あぁ何だ、葉凪か」


「何、その『お前かよ』的オーラは」



保健医=壬風 聡史―Satoshi Mikaze―(23)

は、私のいとこ。



「ちょっと寝させてもらって良い?頭痛いの」

「はいはい」


身内の特権ってやつ?ほんと助かる。



聡史は飽き飽きしてる様子だけど…、

まぁ気にしないって事で!



硬めのべットに横になる。


保健室のベッドは、家と同じくらい心地いい。

はぁぁ…気持ちいい…。







―――けど。

「……」

「…ちょっと、何か喋ってよ聡」


暫く目を瞑ってくだらない事を考えていたけど、やっぱ暇。


「は?仕事中なんだけど。てか寝ねぇの?」

「眠くない、寝る気ないし」


「じゃあ教室戻れ」






嫌…かまってよ、と可愛く(?)甘えてみると、



「……じゃあ、面白い事してやろっか」




聡史の声、いつもと違った。