「私は、好きじゃない…っ」 「嘘付け」 ―――ドサッ ……え? 私の目線の先は、赤みを帯びた夕焼け。 その夕焼けをバックに利琥が笑ってた。 てことは…。 私の上に利琥が馬乗りになってる…!!? 「利琥っ…退いて!」 「葉凪、あいつに何されたの?」 ぎくっ……。 「…ギリギリまで」 「気持ち悪かった?触られて」 気持ち…悪かった、確かに。 「うん…」 私はその一言に死ぬほど後悔する。 「じゃあ、消毒してやる」