次の日、嫌々学校に行くと、利琥に呼び出された。
最初は嫌だと言ったが、結局…廊下に出され。
「俺の事…信じてるか!?」
さっきからそればっかり。
「だから…何で!?もう、どいてよ!!」
「うるせぇ!お前の一言にかかってんだよ!!」
何がよ……。
てか、本当にもう放って置いてほしい…。
「私はもう、あんたたちとは縁を切ったの」
私があの日、どれだけ苦しんでいたか知らないくせに。
「…美優か?あいつが原因なのか?」
まぁ、それもあるけど…。
「あんたには関係ないよっ…」
「もしかして…あの事か?」
「あの事って何…」
「お前が…拓弥って奴に……っ」
え……!?
「何でっ……どこまで知ってんの!?」
「どこまでって…そいつがお前に気があるってことだけ…」
あぁ…拓弥の気持ちは誰が見てもバレバレだったんだ。
でも…みんなが知ってるのはここまで……利琥もそうだよね。
「そう…それがどうしたっていうの?」
私の体が震えてくる……汗が出て、唇がガタガタする。
あの時された事が蘇ってくる。
あの感触が今でも残ってる。
「葉凪…?お前……まさか」
やめて、気付かないで…これ以上、私に関わらないで。
「違う…もう、やめて…っ」
涙が溢れる、止まらない。
「葉凪…!?」
私は利琥を押して逃げた。