床に散らばる制服。
手はネクタイで縛られて抵抗出来なくて。
何度も乱暴なキスをされ、体を触られた。
そして……。
「葉凪…っ」
「やだ…っ、やめて…ぇ」
私は今まで必死に耐えた。
拓弥はちっとも優しくなくて。
涙が溢れて…。
悔しかった……から。
このままこいつの言いなりになるのは、嫌だ……から。
「……いい加減にして!!!」
「っ!?」
拓弥を思いっ切り蹴飛ばした。
完璧に油断してた拓弥は簡単に弾き飛ばされた。
私は倒れこんでる拓弥をもう一発、蹴って素早く服を着た。
「くっ…待て…!葉凪、待て!!」
「……拓弥、あんたも…もう終わりだね」
捨てゼリフを吐いて女子トイレへ逃げる。
幸い誰もいなかった…。
一番奥の個室に入り鍵を閉める。
「はぁ…うっ…ううっ」
鳥肌が立ち、全身の力が抜ける。
体中が気持ち悪い。
今すぐ全てを洗い流してしまいたい。
その日私は、枯れるんじゃないかと思うくらい泣いていた。