「天音が倒れた日にね・・・病院に連れてったの。」

《ガチャ》

私はドアを開けた。

「どうして?」

「天音、入っていい?」

「うん・・・」

その後、美空から話されたのは・・・。

私のお腹の中には・・・




翼と私の子供がいる



「美空・・・それほんと?」

「ほんとだよ」

「翼は?翼は知ってたの?」

「翼君は・・・知らないと思う。そこにいたのは先生と私だけだったから。」

「お腹に・・・翼の・・・子供・・・。」

「うん。そうだよ。お腹に子供がいるんだよ」

「翼のお母さんは知ってるの?」

「私が昨日話した。」

「美空、私生むよ。この子産んで幸せにしてあげる」