私は、伊澄 天音(イスミ アマネ)。

青山学院高等部に通う2年。

「あ~ま~ね♪」

「美空☆オハヨ~♪」

この子は、幼稚舎のときからの幼馴染の原田 美空(ハラダ ミク)。

「はょ~」

「おはよ~☆翼。ついでに優亮も」

新原 翼(ニイハラ ヨク)。私の大好きな彼。

山本 優亮(ヤマモト ユウスケ)。美空の彼氏。

「ついでとか酷ぇ~(泣)」

「いいんじゃない?ついでで(笑)」

「美空~っっ!!(大泣)」

「あはは~」

私たちはいつもこんな感じで学校に行ってる。

「天音?」

「ん?なぁに?」

「今日元気ないよ?どうかした?」

やっぱ、翼には気づかれるか~・・・。

でもこれは私のことだし・・・。

「え~全然元気だよ~」

嘘をついた。

昨日親の喧嘩で全く寝れてない。

それがここ2,3日続いてる。

「嘘ついただろ?無理してる」

「全然・・・元・・・気」

《バタッッ》

次の瞬間、目の前が真っ黒になった。

だんだん意識が朦朧としてきて、意識が完全にとんだ。