音をたてないように近付いた僕が目にしたのは……。 草むらの中、地面に倒れてる女の人と。 その上に跨ったオジサン。 女の人は時々苦しそうな声を出した。 でもその顔はどうしてか笑ってた。 オジサンは汗を流しながらゆらゆら揺れてた。 何してるんだろう? わけが分からなかったけど、僕には目の前にあるその二人の姿に、ひどく嫌悪感を感じた。 汚い。 汚い汚い汚い。 きたないきたないきたないきたないきたないきたない―――。