先生の怒りが収まって、

黒板の前に戻る。

それをうかがってから、

あたしは春花に話の続きを聞いた。


「で、で、さっきの続きッ」


春花はこちらに向き直って、


「美優はね、昨日あたしに、今日告白するからって言ったの。」

「え・・?」

「でさぁ、あたしも旭日が矢口のこと好きだって知ってたから、引き止めたんだよ。」

「うん・・。」

「でも、誰かに奪われたら嫌だからって。」

「昨日告白したってわけだ?」


あたしがそう言うと、

春花は大きくうなずいた。

あたしの目は自然と美優に向いていた。

ってか、今の話聞こえてないかなぁ・・。

まぁ席遠いし、大丈夫か。