春花に昨日あったことを

全部話した。

春花は意外にも驚いていなかった。


「やっぱりねぇ・・。」

「え、知ってたのッ?!」

「いやさぁ、美優が矢口のこと好きなの、知ってたしさぁ」

「そ、そーなのッ?!」


あたしは椅子から立ち上がった。

しかも大声を出して。

春花は肩をすくめて椅子を前に戻した。


「百瀬さん・・?」

「え・・?」


目の前には春花の背中と、

その横に鬼塚先生が立っていた。

鬼塚明。オニヅカ・アキラ

彼は国語の教師。

名前聞いた時は笑っちゃった。

だって、本当に鬼なんだもん・・笑

ルックスいいくせに・・。

ってか、21歳って言ってたなぁ・・。

若ッ・・。