「「・・・。」」


美優と矢口は、

目が合って、ずっと無言で見つめあっていた。

ちょっと・・?いやかなり

妬いちゃってるかも...。


「お、おはよッ」


結局最初に声をかけたのは

あたしだった。

この沈黙が耐えられなくって・・。


「はよ・・。」


矢口が挨拶を返した。

それだけで、嬉しいなんて・・。

もう失恋したと分かってるのに。


「美優、あたしちょっとトイレッ」

「あ、うん分かったッ」


ガラガラガラ―――――――――


「余裕ないしぃ・・・。」


廊下に出たとたんに

そんな言葉が口に出た。


「はぁ・・。」


しょうがなくトイレへ向かった。