「旭日ちゃん!はよぉ~」

「おぉ、おはよぉ~」


あたしは百瀬旭日。モモセ・アサヒ

あたしに朝一番で声をかけたのは、

昨日矢口に告白した

美優だった。

美優はまだ、あたしが矢口のこと

好きだってこと、

知らないみたいだけど・・。


ガラガラガラ――――――――

教室のドアを開ける。


「っつかさぁ、階段多すぎぃ、」


中村美優。ナカムラ・ミユウ

ちょっと天然で、

だけどポジティブなんだ。

誰からでも好かれるような子なんだ。


「だよねぇ、4階とか足パンパンッ」


足痛いぃ~、

とか思って教室に入った。

でも、そこにいたのは

矢口、彼1人だった。

あたしって場違い?