矢口も大体わかったみたいで、


「じゃあ、残りの人なんだ?」


矢口は満面の笑みでこちらを向いた。

違うって言ってッ!旭日ッ。

矢口のほうが背が小さいのに、

なんだか矢口のほうが大人っぽく見えた。

やっぱり男の子なんだなぁと思って・・。


そんな矢口を見てると、

嘘なんてどうしてもつけなかった...


「そーなの?」

「・・・。」


あたしは黙ったまんまだった。

こんな状況で

本当のこと言えるはずがないじゃん・・。


すると矢口は、

変な事を言った。


「俺、二股でもいいよ・・?」

「え・・?」

「別に、旭日と美優、どっちも好きってことでもいいよ?」


そんなのダメだ・・。