「お前も早くいかねーと、遅刻するぞ?」

「そ、そーだねッ」


カツカツカツ―――――――――

階段を急いで駆け登る。

ってか、矢口ってあたしより

全然ちっちゃいんだ・・。

そりゃそうかぁ・・。

クラスで一番ちっちゃいんだもんね。


「おい、そんなに急ぐとこけるぞぉー」


後ろから矢口のちょっと

高くてかわいい声が聞こえた。

矢口の予想は的中した。


「あたッ・・・!!」

「だ、大丈夫かッ?!」


もー・・。

あたしって本当にバカなんだからぁ・・・。


「旭日?大丈夫か?」

「へ、あ、全然大丈夫、」

「うわ、足すってんじゃんッ・・。」

「大丈夫大丈夫ッ・・。」


キーンコーンカーンコーン――――――――――


「あ、矢口行ってていいよ、もう遅刻だけどねw」

「保健室連れてくよ、」

「痛くないから、ほら立っても平気ッ」


あたしは立って矢口に見せた。

でもやっぱり耐えられなくて・・。


「いてて・・。」

「全然大丈夫じゃないじゃんっ・・。」

「ご、ごめん・・。」


結局あたしは、

矢口に保健室へ連れてってもらった。