「あの……なんでしょう?」



恐る恐る聞いてみると、未だ上半身裸のままの朝虎が大きな溜め息をついた。



「座りやがれ」


「はい?」



何、なんで私がここに座らないといけないの?


今からようやく一息つけると思ったのに……いや、あ……すみません。



迫力に負けたところで私は素直に腰を落としてしまった。


どうしてこうも弱気になるんだろう……



体育座りでいると、再び上から溜め息が降ってきた。


今度は何よ、と思って顔を上げると。



「脚」



たったひとことと一緒に、膝のあたりを指される。