「ちぇ~。だったら最初から早く言えよなっ」


そういうと、私達は

雑貨屋に入った。


「なあ、こーいうのいいかや?」


琉王が見せたのは

angelと書かれた
可愛らしい香水だった。


「いいねー!可愛い♪絶対喜ぶよ!」

そういうと琉王は

「サンキュー。」


と言って、私に屈託のない笑顔を見せた。

ぬ、ぬ?!

その笑顔といつもは言わない言葉を言われた私は不覚にもドキっとしてしまった。


「違うよな?うん。絶対に好きじゃない」

そう言った一人事に
琉王が不思議そうに
私を見ていた。


「んだよ、お前?気持ち悪~」


いかにも引いた目で
見られた私は情けなくなった。