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資本家は、
どんな商品もおかねだと、
知っている。

それがどんなに汚くても。

それがどんなに臭（くさ）くても。

信じる心から見て、
おかねである。

ほんとうであることを愛するから、
おかねである。

商品は、
洗礼を受けた信者である、
「おかね教」の信者である。

そして、
そこにあるそのおかねから、
もっとたくさんのおかねを作るための、
神から授（さず）かった方法である。

資本家は、
商品について、
そういうことを、
知っている。