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「おかね→商品→おかね」という変身では、
そうではない。

ちょっと見には、
これが「意味がない」ようにみえるのは、
同じものがくり返されているだけ、
だからだ。

はじめとおわりは、
どちらも、
同じ「豊かさ」の姿だ。

どちらも、
おかねだ。

だから、
「種類」も、
違っているわけではない。

なぜなら、
おかねは、
商品が変わった姿そのものだ。

だからこのなかには、
商品それぞれの持つ、
「それだけが持つ」使う価値は、
ないのである。