--- 0-0 ---

おかねが、
スタート地点に帰ってくる。

それは、
べつに、
商品のねだんとは、
関係ない。

どっちにしても、
帰ってくる。

だから、
高く売れたか、
安く売られたかとは、
関係がない。

売れたねだんは、
戻ってくるおかねの、
大きさを変えるだけだ。

どっちにしても、
帰っては、
くる。

帰ってくるというのは、
買われた商品が、
また売られるとき。

つまり、
「おかね→商品→おかね」という変身が、
完成するとき。


だから、
これが、
「富というおかね」が流れることと、
「おかねというおかね」が流れることの、
違いなのだ。