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布職人の、
「商品→おかね→商品」という変身では、
同じおかねは、
2回、
姿を変える。

1回目は、
買い手、
粉ひきの娘の手から、
売り手、
布職人の手に、
渡ってくる。

そして2回目に、
布職人が太った男に、
聖書のかわりで渡してしまう。

変身は…

…商品を売って、
おかねを得る…

…そこではじまっている。

そして、
商品を買って、
おかねを与えることで、
おわっている。