「いや、俺も初めて」

「ウソばっかり! だって遊びまくってたって知ってるよ?」


驚いたあたしを見て、亮が気まずそうに話し出す。


「……まぁ、遊んでたのは否定しねぇけど。

遊びの女にわざわざキスマークなんかつけねぇだろ」


少し笑いながら言われて、あたしは恐る恐る亮に聞く。


「……それって、あたしは遊びじゃないってことだよね?」


それを聞いた亮は、少し顔を歪ませて困ったように笑った。


「……おまえさぁ」


そう言いかけて……、言葉の途中でニヤリと笑う。


「いいや、なんでもねぇよ。そんなことより……」


笑みを浮かべた亮が、あたしの腕を掴んだ。


「何……?」


聞き返したあたしの身体を引き寄せて、耳元で言う。


「分からせてやるよ。……俺が、どんだけ本気か」

「…あっ……ん、」


次の瞬間には、亮のキスが唇を塞いでた。


亮の手が、キスに応えるのが精一杯なあたしのブラウスのボタンを外していく。