「あれ?」

由奈がシャープペンを机におき、不思議そうに言った。

「どうしたの?」

「ないの」

「何が?」

「女バスがよ!」

それなら余計都合がいいではないか。
私は終始満足気に

「別に〜。いいんじゃない?」

とほくそえんだ。