そんな事を考えていたら雨が降ってきたので傘をさした。
六月のこういった季節は無駄な事を色々と考えてしまう。
それは僕だけじゃないはずだ。
梅雨の時期の間に勉強なんて僕は考えられなかった。
こんなムシムシしてジメジメしている時期にムシムシしてジメジメしている教室に居る事自体考えられない。
考えてみたら二ヶ月ちょっともまともに学校に行っていない事になる。
まぁ、過去にこだわる事自体僕は嫌いだし、過去にすがるような生き方などしたくはない。
所詮は過ぎた出来事なのに、人はいつまでもそれに縛られ苦しんでいるようにも見える。
過去には恨み、妬み、嫉妬を増幅させる作用があるみたいであまり過去の事を思い出す事はない。
だけど人は過去を振り返るからこそ成長も出来るんだろうな、と矛盾にも似た考えが浮かんできたので深く物事を考える事を止めた。