次の朝、机にうつ伏したまま起きてしまった。
不気味な夢を見た後に起きたから凄く気分が悪かった。



時刻.AM9:14



時計の針は動き続けている。

そういえば今日は土曜日だった。

相変わらず今日も雨みたいだ。

そして僕も相変わらずの孤独だ。

孤独と自由は裏表一対何だとその時教えられた気がした。


友達がいれば安定なのか、恋人がいれば安定なのか...。
友達の基準、恋人の基準...。

人それぞれの価値観は違う。
だから僕の価値観を他人に強要する事も出来ない。

理想的な友情、理想的な愛情...。

考えれば考える程馬鹿らしくなる。

こんな小さい段ボール箱みたいな部屋で考えている事自体が馬鹿らしい。


今日一日、宛てもないバスの旅に出ようと考えが思いついた。

理由なんて無い。
ただこの景色、風、空気から抜け出したかった。


軽装の格好してショルダーバッグを背負い、家を出た。


近所のバス停で時刻表を確認し、まだ時間があるようだったので自動販売機で温かい缶コーヒーを買い、錆びれた青いベンチに座りバスを待った。