『ごめんね、よろしく』

───だーって。

「ねぇ、どうしよっかぁ?中川さん~」

あたしの隣には酔いつぶれて寝ちゃった中川さんがいた。

青山さんとレイナちゃんはこれから仲良く過ごすらしいしー

あたしは彼らを二人きりにする為に中川さんを酔わせてつぶした。

二人の方は上手くいったけど…さて、この人はどうしよう?

ヤバい、全然考えてなかったぁぁぁー!!!!

このままカラオケしてるのもイヤだし。とりあえず起こしてみちゃう?

あたしは中川さんの身体を揺すり声をかけた。

「中川さぁーん、起きて~中川っち~」

「んんー……」

「起きろ~中川~」

何度か声をかけると中川さんはノソッと起き上がった。

そんであたしの顔をジッと見て

「………ダメ、チェンジ…違う子呼んで…」

──ハァ!?
あたしデリ嬢じゃないんですけどー?!

しかもあたしの顔見てチェンジとかって失礼なんですけどー!?

なおも酔っ払って寝ぼけてる中川さんは失礼なことを言った。

「あーハイハイ、じゃね、キミでいいよ。前払いだっけ?」

…すっかりあたしをデリ嬢だと思い込んでいる…

彼はパンツを脱ぎアレを出してみせた。